難聴を持って生まれた私が、これまでの人生を通して伝えられること

実は、私は生まれた時から先天性股関節脱臼を患い、3歳で両耳難聴(中等度難聴)という身体で現在まで過ごしてきました。

中等度の難聴とは、大きな声での会話が可能でも、声の小さい相手や騒音の中では会話が聞こえにくいという状態。後ろから話しかけられると聞こえないことがあります。

先日、Instagramで「#難聴」のハッシュタグをフォローしている中で、中等度難聴のお子さんを持つ親の悩みに出会いました。
お子さんが中等度難聴で「普通の幼稚園に行くべきか」「ろう学校へ行くべきか」悩まれていたので、思わずコメントをしました。

私自身、子どもの頃は学校生活が楽しく、いつも友達に支えられてきました。後ろから呼ばれると聞こえにくいため、友達が肩を叩いてくれたり、前の席に座らせてくれたりと、恵まれた環境で成長しました。

高校生になると、仲良くなったお友達には耳が聞こえにくいことを伝えていたので、 その子達が助けてくれたり、普通に恋愛をしながら青春時代を過ごしました。

しかし、社会人になると新たな困難が待っていました。アルバイト中に、注文が聞こえにくく何度も聞き返してしまって、怒られることもありました。
偶然、アルバイト先に母が来ていて、怒られている姿を目撃されてしまい、母が涙する姿を見た時は、辛かった思い出があります。

怒鳴られたことが辛かったのではなく、母にその姿を見られ悲しませてしまったことが、社会人になって1番辛かったことでしたね。

私は「人とは違う音源の世界にいるんだ」と、この身体を受け入れられていたのは、これまで支えてくれた人達のおかげだと思ってます。

とある本に 「あなたが笑うから幸せになる」 ということが書かれていたのですが、本当にいくつになっても母には笑っていてほしいものです。

私のことで、母が辛い思いをするのはもっとも辛いことですからね。

更に困ったことは、子供が生まれてから気づいたことがあります。

赤ちゃんの泣き声が聞こえにくいので、別の部屋で子供が、寝ている時は何度も何度も…部屋を往復して、確認をしに行っていました。

子どもが話すようになると、話す声も理解しにくいことから、補聴器の使用を決意しました。
最新の機種はBluetoothでスマホと連動できるんですよ。すごいですよね。

私が今つけているのは、そんな優れた補聴器ではないですけど、それでも両耳で36万はしました。ギリギリ障害者手帳申請には届かない聴力ですので、実費で購入。

聴覚障害6級の一般的な条件
1.両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40センチメートル以上の距離で発声された会話語が理解し得ないもの)
2.一側耳(そくじ)の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳(そくじ)の聴力レベルが50デシベル以上のもの

話がそれてきましたが、子どもはお母さんが与えてくれた環境に順応して育っていきます。

子どもはどんな運命を持って生まれてきても、お母さんの笑顔で救われると思っています。

私の経験が、同じハンデを抱えるお子さんを育てるママたちにとって、何かしらの励みになれば嬉しいです。

このブログのシェアが、これからの日々に悩むママたちの一助になることを願っています。

1件のコメント

私は美貴ちゃんの笑顔、ポジティブな姿に救われているよ!出逢えて本当に良かったと、心から想ってるよ。

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